現在の日本において出生率の低さにより、高齢化の加速が問題視されています。地方の状況は厳しく、次世代を担うであろう若者たちの県外流出問題、またそれに伴う高齢化の加速という私たちにとって重く切実な問題を抱えているのは言うまでもない事実です。それは徳島も例外ではありません。逆に震災後の首都圏に目を向けてみると、"食の安全""安心して過ごせる場所"が問われる時代へと突入しています。また、昨今地域主権がうたわれる中、地方の文化や魅力を"伝える力"こそが今、一つの重要な課題なのです。西日本に位置する"四国徳島"が発信できるものを、より具体的に精査してみなければならないでしょう。「地方の若者たちが抱くことのできる未来像とは?」「県外への発信力とは?」
社会とのつながりを常に意識し、アクションを起こしつづけるチーム。 2007年、「徳島に上質な音楽を届けよう」という合言葉のもと、音楽仲間を中心に構成されたイベント・チーム。その活動は今年で5年目を迎え、現在まで様々な分野で活躍されるミュージシャン、ダンサー、多種多様なアーティストが県内外から続々と参加している。2011年5月11日、東日本大震災ではチャリティー・イベント『take action!』を企画・制作。このイベントは、徳島のミュージシャンが一同に集結し、入場料(スタッフ出演者を含む)、チャリティー・バザーの売上金を日本赤十字社へ全額寄付。演者とお客様、クリエイターとスタッフが一体となり、動員数、寄付金ともに想像以上の大成功を収める。それ以降も社会活動に関心を深め、チャリティー・バザーや募金ブース、文化活動等を精力的に行っている。基本は音楽イベントを軸とするが、音楽・アート・ファッション・インテリアという"若者文化"を推賞することにより、徳島の若者たちへ"未来"の可能性を具体的に示唆・提案。また音楽が与える求心性を活用し、徳島の魅力を"発進力"へとつなげることが今後の目標である。県外客(遠方から来られる方・音楽関係者)も多く、客層は20〜60歳代と幅広い。記録的動員数を伸ばしつづける中、今まで徳島で見ることのできなかった、上質かつ個性的なアーティストが出演することにより、『WORLD EXOTICA』は着実に知名度を上げている。
supervision |
ワールドエキゾチカ |
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producer |
原田 賢次 |
director |
林康仁 |
organizer |
原重人 |
staff |
栗本佳史 |
design |
柏木団デザイン事務所 |
NPO法人 |
岡部斗夢 |